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窓の外はすっかり夜。見慣れた南十字星も今日はなんだかちょっと寂しげ。

私……なんでこんなところにいるんだろう?

なんだか爆発があって、モビルスーツが壊れちゃって、気がついたらこの船に乗ってる。さっきもらったレーションの塩辛さがまだ口の中に残っていて、のどもからからに乾いてるし、泣きすぎて目の周りが痛い。きっと今、私の顔ひどい顔なんだろうな。

雑貨屋のおばさん、あの騒ぎで怪我とかしてないかな……。学校のみんなも大丈夫かな……。みんな、心配してるんだろうな。

ああ、だめ。なんかどんどん寂しくなってきちゃった。


「大丈夫?顔色悪いよ?」


ふっと声に顔を上げてみた。コニールさんが心配そうに顔を覗き込んでる。


「あ……えっと、大丈夫……です」


全然大丈夫じゃないけど、そう言うしかないじゃない?だって、私、さらわれてここにいるんだもん。


「何か、巻き込んじゃってごめんね?」


コニールさんは本当にすまなそうにいってきた。なんか、不思議。ラクス様に逆らうような怖い人たちに、私、気を使ってもらってる。


「どこかでおろしてあげられると良いんだけど、今は無理なの。もう少しだけ我慢してくれるかな?」


いったいどうすればいいんだろう?本当にこのまま私、どうなっちゃうんだろう?こんな海の真ん中につれてこられちゃって、もう帰ることなんて出来ないよ。

それもこれも、あのシンって人についてきちゃったから。ああ、バカバカ。私のバカ。何でついてきちゃったんだろう?

でも、もしあの時あのままつかまってたら、もっとひどい目にあってたのかな?ううん、そんなことない。ラクス様もお隣の人を信じなさいって言ってるもの。同じ町の人だもん。きっとわかってもらえたはず。

そうしたら、こんな…。


「……あと10分で合流ポイントだ」

「シン」


コニールさんが出入り口に目を向けて言った。シン。私をここに連れてきた人。


「おい、にらんでる暇があるなら、そろそろ準備しとけ」

「準備…?」

「ホレ」


そういって私に救命胴衣みたいなものを投げつけた。


「それを着てりゃ、どんなぼんくらでも、すぐには死なないだろ」


……私、きらい。この人、大っきらい!!

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