はじめに
- ユウナ
- さて、今回から始まる『機動戦士ガンダムSEED Revival』講座。
- Revivalの世界観について分かりやすく解説をしていくよ。
- ソラ
- ど、どうしたんですか?リーダー。突然
- ユウナ
- いやあ、本編はシン達ががんばってるだろ?
- ここらで存在感を出しておかないと、忘れられちゃうと思って
- ソラ
- リーダー、なんか悲しすぎます。
- ユウナ
- まあ、まあ
- さて記念すべき第一回は「ブレイク・ザ・ワールドの影響」についてだね。
- ソラ
- また、怖い話はいやですよ?
- ユウナ
- それはどうかな?
- 世界はラクス=クラインの歌のようにやさしくは無いからねぇ。
- ソラ
- それ……笑えないです
ブレイク・ザ・ワールドの影響
- ユウナ
- さて、ソラ君。
- 今の世界で一番の問題は何だと思う?
- ソラ
- それは世界中で戦争やテロが蔓延していることですか?
- ユウナ
- うん、それは正しい認識だね。
- では、その原因は何だと思う?
- ソラ
- 原因……
- やっぱり、武器があるから?
- ユウナ
- かつて、その結論に至った政治家がいたんだ。
- その政治家は各国に軍備縮小を訴えて、大西洋連合やプラントに働きかけたんだ。
- ソラ
- それで……どうなったんです?
- ユウナ
- 軍備縮小の前にテロによる大事件が起きてしまって、
- 結局その政治家の理想は達せられず、戦争が始まってしまったんだ。
- ソラ
- その大事件って……
- ユウナ
- そう。ブレイク・ザ・ワールドのことだね。
- ソラ
- 私はそのころオノロゴの中央のほうに住んでいたから、なんとか無事だったけど
- あの事件はオーブにも影響を与えた事件だったんですよね。
- ユウナ
- あの事件は地上に甚大な被害を及ぼしたのは知っていると思うけど、
- あの事件の最大の問題はユニウス7の破片が落下することによって
- 巻き上げられた粉塵なんだ。
- ソラ
- 粉塵?粉ですか?
- ユウナ
- そう。要するにユニウス7の破片が落下した際に巻き上げられたチリだのホコリだのが
- まずいんだね。
- ソラ
- ? なんでです??
- ユウナ
- 「核の冬」って聞いたことがあるかい?
- ソラ
- あれですよね?核爆弾が地上で爆発すると、冬が来るっていうやつですか?
- ユウナ
- まあ、シンプルにいうとそうなるかな (^^;
- 「核の冬」というのは核兵器によって巻き上げられた粉塵が成層圏にまで達して
- その粉塵が太陽光をさえぎってしまうんだ。
- ソラ
- ああ、それで寒くなってしまうんですね?
- ユウナ
- それと、同じことがブレイク・ザ・ワールドでおきたんだ。
- ソラ
- え? でもオーブは別に寒くは無かったですよ?
- ユウナ
- ブレイク・ザ・ワールドではザフトの活躍もあって、ユニウス7本体が
- 落下することは回避できたからね。
- 「核の冬」の規模は比較的小規模ですんでいるんだ。
- 赤道付近のオーブは津波のような直接的な影響はあったけれど、「核の冬」の影響は少なかったようだね。
- ソラ
- それなら、そんなに心配することは無いんですね?
- ユウナ
- ところが、そうもいかないんだ。
- ソラ
- どういうことです?
- ユウナ
- 粉塵は成層圏に達しながら、地球全体を包んでいくんだけど、
- 最初に粉塵による影響を受けたのは、当然ながら粉塵を巻き上げやすい
- 大陸部だったんだ。ユーラシアとアメリカ大陸、アフリカ、オーストラリア大陸だね。
- ソラ
- 大陸では寒くなったってことですか?
- ユウナ
- 地域差はあるけれどね。
- 中でもユーラシアはタイミングがまずかった。
- ソラ
- タイミングですか?
- ユウナ
- CE73の時点でユーラシアはデストロイによる攻撃によって
- 特に西部の都市が軒並み壊滅しているような状態だったからね。
- 都市部の回復に手間取ってしまって、本来行われなければならなかった
- 食料対策がおろそかになってしまったんだ。
- ソラ
- ……それって……
- ユウナ
- 食糧備蓄もあったので、いくらかはもったんだけれどね。
- ついにCE77に歴史的な飢饉が発生してしまう。
- ソラ
- 去年ですね……
- ユウナ
- そう。だから今現在でもユーラシアは各地で食糧難が続いているんだ。
- ガルナハンもその例外ではないね。
- ソラ
- 初めてガルナハンに来たときは、少し驚いたんですよ。
- ユウナ
- オーブからだと、特にそう感じるだろうね。
- あそこの食糧事情は恵まれているから。
- そこにはもう一つの問題が背景にあるんだよ。
- ソラ
- なんですか? その問題って
- ユウナ
- それは、また今度。
- 別の講座で詳しく話していこう。
- ソラ
- はぁ……なんか気が重くなってきましたよ。
- ユウナ
- そうだね。自分で話していて、悲しくなってきたよ。
- それでも、僕達はあきらめちゃいけないんだ。
- 僕達は生まれた以上は、生きなければいけないんだから……
- ソラ
- う~ん
- ユウナ
- よし、今回はここまで。
- 少しは今の状況が分かったかな?
- ソラ
- 少しだけですけど……
- ユウナ
- まあ、おいおいね。
- それじゃ、ご苦労様でした。
- ソラ
- ありがとうございました~