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暇です。 暇でしょうがありません。

何故私はここにいるんだろう。 いつもなら学校で勉強している時間なのに。船から降ろされたと思ったらこんな建物に連れてこられて放置状態です。お茶ぐらいだせとは言いませんが、もう少し何とかしてほしいもんです。

こんな腕時計渡されて、大人しくしていろとか言われてもねえ…………


「一体これで何をしろってんだろ?」


さっき、あの悪人さんに渡された腕時計を手で弄びつつブツブツ文句を言ってたりします。他に、何もできませんから。


「せめて、これがゲームか何かなら暇潰しになるのに。役立たず…………」


『…………悪かったな』

(……………………………………………………へっ?)


慌てて周りを見渡して誰もいません。


(今のは何? 空耳? まさか、さっきの食事に怪しいクスリが入っていたんじゃ)

『おい』

(もしかして私もクスリ漬けにされて、何処かに売り飛ばされるんじゃ)

『おい、どうした?』

(この間読んだ小説の主人公の処女が…………じゃなかった少女が確かそうなって…………)

『おい、聞いているのか』

(それで私は、ご主人様と言えと強制されたりして…………)

『おい!!』

「…………えっ!?」

『何処を見ている。ここだ。』

怪しい妄想…………じゃなかった、考え事にふけっていた私が声のする方向を見ると。

私の手だな、これは。  それと腕時計…………えーと。

落ち着け私、深呼吸深呼吸。

よし落ち着いた。 

まず私の手が喋るなんて事はありえない。何せまだ喋っている所を見た事ないし…………となると、これか。


「もしかして、腕時計さんですか?」

喋ってから気がついた。


(何で私は腕時計に敬語で喋っているんだろ。それ以前にはたから見たら、怪しい少女そのものじゃないか。)


軽く自己嫌悪にひたっていると


『そうだ。もっとも腕時計ではなくAIだがな。俺の事はレイと呼んでくれればいい。』

「レイさんですか。私はソラって言います。」


何故か頭を下げつつ、腕時計に挨拶をする私…………AIだっけそういや。


「それで、レイさんは私に何の用なんでしょうか?」

『あまりにも暇だったようなので話かけてみたんだが』

(ああ、そういやさっき自分で暇だ暇だとかブツブツ独り言を呟いて…………まてっ!!こいつは私の独り言をずーーっと聞いていたのか…………ちっ!!性格の悪い奴である)

「女の子の独り言を聞いているなんて、性格悪いですね」


私は怒りを押し殺し、ボソッと呟くように言ってやった。


『………………………………気にするな。俺は気にしない。』

「私が気にするわ!!!」


辺りに私の声が木霊した。

PS 室内で怒鳴るものではない。

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