FANDOM


カガリ=ユラ=アスハのデータ
肖像 Cagari
性別
年齢(CE78当時) 23歳
生年月日 CE55 5月18日
所属 オーブ連合首長国
階級・肩書き 統一地球圏連合主席
愛機 アカツキ

アサヒ   アサヒ改

二つ名 未定
登場作品 「SEED」「Destiny」「Revival」

概略編集

統一地球圏連合の初代主席であり、ラクス=クライン支配の世界における表向きの最高権力者。

統一地球圏連合においてモルゲンレーテ社製モビルスーツやプラント併合における軍事接収で最高クラスの軍事力を誇るオーブ連合首長国の国家元首でもある。

彼女自身は世界全ての平和こそが最も大事なことであり、争いの種を消そうと必死に行動するが、実際は現場で起きていることが何一つとして彼女に正確に伝わらないため全て空振りに終わっている。

アスラン=ザラとはかつては恋人同士であったが今は……?

物語における役割編集

純粋で行動力があるが、思考も視野も自分の中の狭い領域から出る事のできない悲しい施政者。

物事を単純な構図で捕らえてしまい、相手の立場を考えることが出来ない為に、オーブ理想=世界の理想と考え、そのために新たな悲劇の種を生んでしまう。

彼女が狭い枠から出て、自立し成長していくのかどうかが、ひとつの鍵だろう。

遍歴編集

「他国を侵略せず、他国の侵略を許さず、他国の争いに介入しない」

オーブの独立心をあらわした、オーブの理念である。

カガリは比較的自由行動を許されていた。父ウズミが小さな世界しか知らないまま、自分の後継者になることを危惧したためであろう。

そんなカガリに信じられない話が舞いこむ。オーブの企業、モルゲンレーテ社が理念を無視し、連合の新型機を開発していることを。 カガリは持ち前の行動力を発揮して、確認に向かう。 嘘であればよかった、精神的に幼いカガリにとってオーブの理念はとても大切なものであり、守られるべきだった。企業の裏取引、政治的なずるさ、そんなものは唾棄すべきものだった。

だが、彼女が目にするのは残酷な現実。 5機のモビルスーツ。 またモビルスーツを奪取しようとするザフトの戦闘に巻き込まれ、彼女は一人の少年、キラ=ヤマトに命を救われる。

父親に反発し、思慮は足りないがいつもの行動力を持ってカガリは地方ゲリラへと参加する。ウズミもまた、子を谷に突き落とすつもりで、護衛兼お目付けとしてキサカを同行させ好きにさせる。

自分ひとりの力で、少しでも戦争を終わらせたかった。自分ひとりの力で、何が出来るのかを確かめたかった。

実際には、キサカひいてはオーブの力に守られていることに彼女は気がつかない。

そこで再び少年と出会う。守りたいためのものに力を振るう自分の命の恩人と。自分の国の過ちたるモビルスーツを使って力を振るうキラ=ヤマトに反発をおぼえながらも、徐々に心を通わせる。『力』に関する視点が変わるきっかけともなる。

ザフトの兵士アスラン=ザラとの出会いから、一面的な善悪が『正しい』とは思えなくなる。そして『死』にアレルギーを持つ彼女は、『敵』だったザフトまで『人』として認識してしまい簡単には何も切り捨てられなくなる。自分には何が出来るのかを、本当の意味で、自分がもっている『力』とは何なのかを考えるようになってゆく。アークエンジェルがオーブ近海で危機に陥ったとき、彼女は『姫』という身分をあかしてアークエンジェルを『守る』ほうへ踏み出した。

何故なら彼女にとってもっとも身近な『力』が『オーブ』だった。姫という身分の裏付けでもある存在。カガリが自分の影響力を自分自身で自覚し、使おうとしたのであった。

2度目のアスラン=ザラとの邂逅。友人が殺しあう世界。平和とは何かを彼女に投げかけてる。しかし世界は彼女に考える時間を与えない。 SEEDの排斥戦争となった世界はオーブを容赦なく巻き込み、自分の理想、目標であった父が死亡してしまう。

父親が『命がけで』託したものだからということもあり、平和=絶対の正義だと信じてしまう。 また、自分の血縁者であると判明したキラ=ヤマトが平和のために戦うと決意し、同じような境遇のラクスも剣をとることを選んでいる。 アスラン=ザラの不器用な好意を受け、彼らと共に歩んでいこうと決意する。彼女もまた平和のために、力を振るうことを深く考えないまま。


政治家として戦後、オーブ復興に尽力し外交を行うカガリには、民衆の父ウズミへの敬意をそのまま継承。また兵士たちにも絶大な支持があった。

彼女の理想は清きものであった。 亡き父が抱いていた「他国を侵略せず、他国の侵略を許さず、他国の争いに介入しない」というオーブの理想が。 だがそれは父ウズミが長い人生経験の中で、自らの血肉としていったものであり、彼女の知らない苦難の影があった結果なのだ。 カガリはオーブの理想を唱える前に、様々な人生経験をし、それを自らの血肉や人生観に根付かせなければならなかった。 かつてウズミがそうだったように。

だが急変する時代は彼女に猶予を与えない。 瞬く間にオーブの首長に祭り上げられ、実務をこなさねばならなくなる。 そしてそれは彼女にある種の錯覚を抱かせる結果になった。 父ウズミを神格化し、父の理想が自らの理想と考えたのだ。

カガリはオーブの理想の実現化を求めて政治にまい進するが、彼女は早くも頓挫してしまう。題目で突破できるほど現実は甘くは無かったのだ。 理想を実現するにはいくつもの「現実」というハードルを越えねばならないし、時には妥協も求められる。 そのためには高い政治運営能力が必要だったのだが、不幸にもその時の彼女はそれを持ち合わせず、またそれを培う機会にも恵まれなかった。

その結果、彼女の正義は空回りしていく。『なぜ平和が共有できないのか』という壁に、理想と現実の壁に阻まれてしまう。 ついに同じ政治家の間で疎まれ、政権内で孤立する結果となり、セイラン親子につけ込まれる隙を作る。 またミネルバの中で出会ったオーブ国民、そして先の戦争での被害者たるシン=アスカの弾劾にも、言葉が返せない。

どうして分かってもらえないのかと、自分もがんばっているのだとアスラン=ザラに愚痴をこぼすしかできない。彼のいつか分かってもらえるという言葉にすがり、それ以上考えることができない。 さらに追い討ちをかけるように、助言者アスラン=ザラはプラントへ行き、彼女は一人になる。

世話になり、ユニウス7の落下阻止に尽力したミネルバを守りたくも、その力はなく、更にユウナ=ロマ=セイランが多くを取り仕切り、一見それはとても『国のためには』正しいことのように思える。 元首としての役割がほとんど意味をなさなくなり、象徴と『花嫁』としての自分だけが求められる。

自分の掲げた理想と正義の前に、呆然と立ち尽くすしか彼女には術が無かった。

キラ=ヤマトに誘拐され、非難するも、彼女が本当にしたいことではなかったことから救い出してくれたキラ=ヤマトを信じ、また彼らも気持ちを同じくすることに安堵をおぼえる。その安心感、心地よさに、カガリは力が間違った方向で振るわれつつあることに気がつかない。

帰れろうと思ったら帰れたのに帰らなかったのは、ある意味『元首としての自分』に意味が見出せなくなったから。 理想が意味の無いものなら、自分がいなくともいいのではないかと。ここには自分の理想が息づいていると。

結果、カガリはラクスやキラに依存の度合いを深めていく。 父ウズミの理想に傾倒していったように。

ついには『大切なもの』を見捨てられないから、オーブとミネルバが戦うときくといてもたってもいられなくなり、戦闘に介入してしまう。

戦争とは何か、政治とは何かを、兵が身をもって示すもカガリには目の前で死んでゆくオーブ国民としてしか映らない。 時間があれば気がついたのかもしれない。が、彼女の理想に賛同するものたちが集まり、彼女は自分が間違っていないと確信してしまう。

理想が高貴なものであるために、賛同者がつのると思考停止してしまうのは、彼女もまた幼い心しかもっていないためか…。

さらにカガリはベルリンでも戦場に介入してしまう。自国ではないが、平和を掲げるカガリとしては、無差別虐殺は許されないものであったが、ここで政治家として未熟を晒してしまう。 「政治」や「対話」で解決するのではなく、「力」で解決する手法はアスランやキラはやっても、カガリは決してやってはならない事だった。なぜなら彼女は「政治家」なのだから。

しかしカガリはそれに気づかない。 政治ではなく、力を用いてしまったことに無自覚なまま、再びオーブが戦場となる。 プラント議長デュランダル議長によって引き起こされたロゴス討伐に巻き込まれたのだ。 だが、それを事前に知っておきながらもカガリはオーブに戻ることは無かった。 ようやく戻ったのはオーブが火の海となってからだった。

議長が全世界にロゴス討伐を宣言した時、何故彼女はオーブに帰らなかったのだろうか? 「政治家」なら国を司る者として、一刻も早く帰らねばならなかったのに。 恐らく彼女の根底にあったのはユウナ=ロマ=セイランへの依存だったのだろう。

道は違えど平和を求める心は一緒だと。そのため『自分が行かなくては』と思うまで動かなかった。結果、オーブにザフトが侵攻し『なんでこんなことに!』とユウナ=ロマ=セイランを責める事になる。 それがカガリ自身の依存が引き起こしたと自覚できずに。

今まで自分が理想に賛同するものたちに囲まれ、暖かいゆりかごで何もしなかった。 また父ウズミという呪縛から自立し、独り立ちしようとしなかった。 そのため常に誰かに依存しつづけ、事態は彼女に制御不能に陥っていったのだ。

ついに彼女が事態を収めるために頼ったのは「力」だった。「力」振るう意味すら考えずに、彼女に賛同する兵士達と共に権力を、軍事力を「力」として振るい始める。

そして『理念』『国民』のためと奮闘するカガリの前にアカツキが現れた時、それは彼女の中で決定的になる。 「守るために戦う」それが父の理想だと錯覚して。 戦うのは最後の手段のはずなのに、その前に政治家としてやらねばならない事があるはずなのに、「力」を振るう意味が自覚できない彼女は、いとも簡単にそれを選択してしまう。

もう彼女の前には、もう苦言を呈して彼女に気がついてもらおうとする人間は、誰もいなかった。

指揮官として象徴として自国を守るために、前線へ出たカガリ。ここでも彼女は馬脚を現す。危うく撃墜されかかったのだ。ここで国の指導者を失ったら後に残った国民はどうなるのだ? 未熟な正義感と甘えが『匹夫の勇』となって現れた瞬間だった。

政治判断も甘く、ジブリールをオーブ、ザフト両軍で追うよう進言し、外交的に戦闘を止める機会、もしくはオーブとしての国の立場を表明する機会でもあったのにそれを活かせない。

その後は、甘さも目立つものの基本的には『身内・オーブの安全』と『理念』の二柱を守るために行動。 ネオがムウ=ラ=フラガだという確信があれば、政治的にはともかく彼女の心情的には任官は問題なかった。

身内人事という声もあるだろうが、カガリとしては自分の感謝の気持ちを形としてあらわしたかったのだろう。

キラ=ヤマトラクス=クラインにはこの上ない信頼をおいており、『この意見には賛成』ではなく『彼らの意見だったら賛成』という依存心もますます深まっていった。


カガリには、いつでも自分に賛同してくるものが必要だった。また頼りない自分に道を指し示すものが欲しかった。政治家としては致命的に依存心が強かった。

信じるとは響きはいいけれど、過信に容易くつながり、自分で考えず、他者の思考にまかせきりになることもある。 更に言えば一度与えた評価を、再確認しない。 『信じられる』と一度思ったらずっと『信じてしまう』

その顛末は父ウズミの理想を自らの元とせず、神格化し題目に依存してしまい、さらにはラクスやキラに依存し続ける事になる。

父ウズミのように、理想を貫くための政治能力に欠け、ロンド=ミナ=サハクのように現実のために行動するほど、彼女は自立していなかった。 また深い人生観や自らの政治哲学を養う機会を得ないまま、権力の頂点に上り詰めた。 結果は「依存し続ける」権力者の誕生だった。

自立できない彼女は常に誰かに依存し続けるために、政治家として治世者として失敗していたのだ。

関連する出来事編集

関連する人物編集

特記事項編集

広告ブロッカーが検出されました。


広告収入で運営されている無料サイトWikiaでは、このたび広告ブロッカーをご利用の方向けの変更が加わりました。

広告ブロッカーが改変されている場合、Wikiaにアクセスしていただくことができなくなっています。カスタム広告ブロッカーを解除してご利用ください。